【施工会社社長が解説】人工芝選びで失敗しない!「絶対に知っておくべき専門用語10選」


こんにちは、人工芝施工会社を経営して10年になるSHIBAOです!

これまで数百件以上のお庭・施設に人工芝を施工してきましたが、お客様からよくいただくご相談がこちらです。

「どの人工芝がいいのかわからない、、、」
「カタログを見ても、専門用語ばかりで選べない、、、」
「見た目がリアルなものがいいけど、価格も気になる、、、」

実は、人工芝を選ぶときに大事なこととして「専門用語」を正しく理解しておくことがあります。
パイル、Dtex、透水性…これらを理解していないと、あとで「こんなはずじゃなかった」と後悔することも。

この記事では、プロの施工会社として人工芝と向き合ってきた私が、初心者の方にも分かりやすく
人工芝の専門用語を解説します。

読み終えるころには、人工芝選びで迷わなくなるはずです。


目次

1. パイルとは?

人工芝を選ぶうえで、まず知っておいていただきたいのが「パイル」という言葉です。

パイルってなに?

「パイル」とは、人工芝の一本一本の“芝の葉”のことを指します。
本物の芝生でいえば、草の部分そのものにあたります。

パイルの素材

人工芝のパイルには主に以下の素材が使われています。

素材特徴
ポリプロピレン(PP)コスト重視。
見た目や耐久性の面で、PEやナイロンに若干劣る。
ポリエチレン(PE)触り心地が柔らかく、見た目がリアル。
家庭用や景観用に多く使われる。
ナイロン高価だが非常に耐久性が高い。
業務用や特殊用途(ゴルフやフットサルなどのスポーツ施設)向け。

私たちが家庭用におすすめしているのは「ポリエチレン製」のパイルです。
やわらかくて安全性が高く、見た目も天然芝に近いため、お子様やペットがいるご家庭でも安心して使えます。

パイルの色や形状にも注目!

実は、パイルは単に「緑色の糸」だけではありません。
最近の人工芝はとてもリアルで、色の異なる数種類のパイルを混ぜて作られています。

たとえば…

  • 明るい緑+濃い緑+茶色  →  春先の芝生のような雰囲気に
  • カールした茶色のパイル  →  枯れ芝感を演出し、自然な見た目に

さらに、パイルの形状(断面)にも種類があります。

形状特徴
C字型クッション性が高く、寝にくい。見た目も自然。
W字型弾力があり、耐久性も高い。
平型価格は安めだが、耐久性に課題あり。
日光の反射でテカりやすい。

プロからのアドバイス

私たち施工会社の立場から言うと、このパイルの質感が、人工芝全体のお客様の満足度を左右する一番のポイントです。

「触ったときにチクチクしないか?」
「見た目が安っぽくないか?」
「長年使っても、芝が寝すぎてしまわないか?」

これらはすべて「パイルの素材・太さ・形状」によって決まります。


まとめ 〜パイルについて〜

パイルは、人工芝の第一印象を決める部分です。

施工歴10年の私の経験上、「パイルの質感が良い人工芝は、長く使っても満足度が高い」傾向にあります。逆に、パイルが安っぽい人工芝は、どんなに施工が上手でも、全体がチープに見えてしまうのです。

ぜひ人工芝を選ぶときは、まずは「パイル」に注目してみてください。
店頭であれば実際に触ってみる、ネット通販であればサンプルを取り寄せて確認するのがおすすめです。


2. パイル高(Pile Height)とは?

人工芝を選ぶ際に、パイルと並んで重要になるのが「パイル高(パイルこう)」です。
これは、芝の葉っぱ(パイル)の長さを表す数値のこと。
(mm)単位で表示されます。

たとえば「パイル高 30mm」と書かれていれば、それは芝の葉が30mmの長さであるという意味になります。

なぜパイル高が大切なのか?

パイル高は、人工芝の「見た目」「踏み心地」「使い勝手」に直結します。

パイルが短すぎるとクッション性がなくなり、見た目もやや安っぽくなります。
逆に長すぎると、ふかふかしすぎて物が沈み込みやすくなったり、芝が倒れて寝てしまいやすくなるデメリットもあります。

つまり、人工芝を敷きたい場所にちょうど良い長さを選ぶことが、人工芝選びではとても大事なんです。


パイル高の目安と特徴

以下に、よくあるパイル高とその特徴をまとめてみました。

パイル高特徴向いている用途
20~25mm管理がしやすくコストも控えめ。やや硬めの踏み心地。駐車場まわり、ベランダ、
簡易スペースなど
30~35mm天然芝に近い見た目とクッション性。家庭用で一番人気。庭・エントランス・遊び場・
ドッグランなど
40~45mm高級感があり、フカフカな感触。見た目重視派におすすめ。庭全体を自然に見せたい人、
撮影スペースなど
50mm以上フワフワ感は抜群だが、寝やすく耐久性に注意が必要。装飾・撮影向け(実用性は
低め)

プロとしておすすめする「ちょうどいいパイル高」は?

私がこれまで施工してきた経験から言うと、一般家庭のお庭やお子さまが遊ぶスペースには「25〜30mm」がベストと考えます。

なぜなら、、、

  1. 踏んだときのクッション性がちょうど良い
  2. 芝が倒れにくく、見た目も自然に保てる
  3. ゴミや落ち葉もからみにくく、掃除がしやすい

というバランスの取れた性能が得られるからです。

一方で「高級感を重視したい」「なるべく本物の芝っぽくしたい」という方には40mmくらいまでをおすすめすることもあります。

ただし、パイルが長くなるほどコストが上がる傾向があるため、予算とのバランスも大事な判断基準です。


パイル高が長すぎると起こりやすいトラブル

ここで、よくあるご相談をご紹介します。

「40mmの芝を買ったのですが、1年後にはペタッと寝てしまって不自然になりました…」

これは、パイルが長すぎる&密度が低い人工芝によくある現象です。芝が倒れても元に戻りにくくなり、特に安価な製品でよく見られます。

芝のボリュームを増やしたいからといって、パイル高だけを基準に選ぶのは危険です。密度や素材とのバランスも必ずチェックしましょう。


まとめ 〜パイル高について〜

人工芝のパイル高は、見た目のリアルさだけでなく、日々の使い心地や手入れのしやすさにも大きく関わります。

施工会社の立場から一つだけアドバイスするなら、「25〜30mmを基準にして、用途や好みによって少し上下させる」

この選び方が、後悔のない人工芝選びの第一歩になると思います。

サンプルを手にとって、実際に触ってみると違いがよくわかります。


3. 密度(Tuft Density)とは?

密度とは?芝の“濃さ”を表す指標です

人工芝の「密度(Tuft Density)」とは、簡単に言うとどれだけ芝がびっしりと植え込まれているかを表す数字です。具体的には、1平方メートル(縦横1mづつ)あたりに何本のパイルが植えられているかを示します。

この数が多ければ多いほど、人工芝は“ふかふか”で“見た目も自然”になります。


密度が高いと何がいいの?

密度が高い人工芝には、以下のようなメリットがあります。

  1. 見た目が自然でリアル
  2. 踏み心地が柔らかく快適
  3. パイル通しが支えあう為、倒れにくく長持ちする

一方、密度が低い人工芝は、どうしてもスカスカに見えてしまったり、踏んだときに地面の硬さを感じたりしやすいです。価格は安くなりますが、長い目で見るとあまりおすすめできません。


どれくらいの密度を選べばいい?

私たち施工のプロが住宅用としておすすめしている密度の目安は以下の通りです。

密度(本/㎡)評価コメント
10,000〜14,000見た目がスカスカ。
安価な商品に多い。
14,000〜18,000コストと品質のバランスが良い。
18,000以上高級感・踏み心地・耐久性ともに優秀。

「どれを選べばいいかわからない…」という方は、14,000本/㎡以上をひとつの目安にすると良いでしょう。理想は18,000本/㎡以上です。


まとめ 〜密度について〜

人工芝は、種類がとても多く「何がいいのかよくわからない」と感じる方がほとんどです。
だからこそ、施工のプロにお気軽にご相談ください。

プロに相談することで、実際の設置場所やご予算、用途に合わせて、最適な人工芝選びのご提案を受けることができると思っております。

ちなみに、人工芝選びで迷ったら、まずは品質とリアルさで評判の「リアリーターフ」をチェックしてみてください。
私たち施工業者の間でも「扱いやすさ」と「耐久性」で非常に人気の高く、これまでの私の経験でも最高に信頼が厚い商品です!

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4. Dtex(デシテックス)とは?

Dtex(デシテックス)とは、人工芝の1本1本のパイルの太さ・重さを表す単位です。
具体的には、10,000メートルあたりのパイルの重さを表しています。
また単位は(g)形式で表されます。

たとえば

  • 6,600 Dtex  →  軽くて細い繊維(柔らかいくヘタりやすい)
  • 8,800 Dtex  →  標準的な太さ(見た目・耐久性バランス◎)
  • 12,000 Dtex以上  →  太くて重い繊維(強度あり・やや硬め)

Dtexが高いと何が変わる?

Dtexの値が大きいほど、芝の1本1本が太く・重くなり、耐久性が向上します。

⭕️高Dtexのメリット

  • しっかりとした踏み心地
  • 芝がつぶれにくく、耐久性が高い
  • ハードな用途(スポーツ、ドッグランなど)に強い

❌ 高Dtexのデメリット

  • 芝がやや硬めで、ご家庭の庭などでは好みが分かれることも
  • 密度とのバランスを考えないとゴワついた印象になることも

密度とのバランスが重要!

ここがプロ目線で一番伝えたいポイントですが、「密度が高い × Dtexも高い」= 必ずしも良いとは限りません。

たとえば、、、

  1. 密度が高くて、Dtexも高い → 重厚感ありすぎて硬い仕上がりに
  2. 密度が低くて、Dtexが高い → ボリューム不足でゴワゴワ
  3. 密度とDtexのバランスが取れている → ふんわり自然で歩き心地も◎

具体的にどのくらいのDtexを選べばいい?

目的別におすすめのDtex数値をまとめてみました。

使用目的推奨Dtex
一般家庭の庭やベランダ7,000〜9,000 Dtex(柔らかく自然)
子どもやペットがよく遊ぶ庭9,000〜12,000 Dtex(耐久性重視)
ドッグラン・スポーツ施設12,000 Dtex以上(強度・復元力が必要)

プロのアドバイス

Dtexは数字だけ見ると「高い方がいい」と思いがちですが、実際は使い方に応じた選び方が大事です。
お客様の中には「柔らかい方がいい」と希望される方もいれば、「長く使ってもヘタらないものがいい」という方もいらっしゃいます。

私たち施工業者としては、お客様の用途や理想の見た目・質感に合わせて、密度 × Dtexの最適な組み合わせを提案しています。

まとめ 〜Dtexについて〜

  • Dtex(デシテックス)= 芝の1本あたりの太さ・重さ
  • 高Dtexは丈夫だが硬め、低Dtexは柔らかいがヘタりやすい
  • 密度とのバランスが美観・耐久性・歩き心地を左右する

「数字を見てもピンとこない」という方こそ、ぜひプロにご相談ください。
現地調査やサンプル確認を通して、実際の触り心地や見た目を確かめてから選ぶことが何より大切です。


5. UV加工とは?

UV加工とは、人工芝のパイル(芝の繊維)に紫外線対策を施す処理のことです。
太陽の紫外線は、人工芝にとって大敵
長時間日光にさらされることで、色あせたり、劣化が早まったりする原因になります。

この紫外線から人工芝を守るために、製造段階で「紫外線吸収剤」や「安定剤」を混ぜて、芝の色や強度を保てるようにしているのが「UV加工」です。


UV加工がされていない人工芝はどうなる?

UV加工がされていない人工芝を屋外で使うと、以下のようなトラブルが起きやすくなります。

  • 色あせ(退色):1〜2年で緑がくすんでしまう
  • 繊維の劣化:パリパリに硬くなり、触るとポロポロ崩れることも
  • 芝の寿命が短い:早ければ3〜5年で張り替えが必要になることも

見た目も機能性もどんどん落ちていくので、「安い人工芝を買ったけど、すぐダメになった…」という後悔に繋がるケースが非常に多いです。


UV加工のある人工芝のメリット

  • 屋外でも安心して長く使える
  • 耐久性が高く、メンテナンスも楽

劣化しにくいので、芝の抜け・崩れ・硬化が起きにくく、メンテナンスの手間も減ります。

総コストが抑えられる

最初のコストは少し高くても、張り替えや補修が減るため、長期的にはコスパ◎です。


こんな方はUV加工の人工芝を選びましょう!

使用場所UV加工の必要性
一戸建ての庭や屋上必須(直射日光に長時間さらされる)
駐車場・ベランダ高推奨(反射熱や紫外線で劣化しやすい)
屋内(事務所・店舗など)基本的に不要(紫外線が少ないため)

プロからのワンポイントアドバイス

UV加工とひとくちに言っても、加工のレベルは製品ごとに異なります。
中には「UV加工あり」と書いていても、実際はごく軽い処理しかしていない製品もあります。

私たちのような施工業者が扱う人工芝は、屋外使用に耐えるレベルのしっかりとしたUV加工が施された製品を厳選しています。

ネット通販などでご自身で購入される場合は、「UV耐候性○年」や「屋外10年保証」など、具体的な記載があるかをチェックするのがおすすめです。


まとめ 〜UV加工について〜

  • UV加工とは、人工芝を紫外線から守るための処理
  • UV加工がないと、色あせ・劣化が早く、寿命が短くなる
  • 屋外で人工芝を使うなら、UV加工は絶対に外せないポイント!

「どの人工芝がUV加工されているのかわからない…」
「実際に見て触って選びたい!」
そんな方は、ぜひ私たちプロにご相談ください。
用途や環境に合わせて、最適なUV対策済みの人工芝をご提案します!


6. 透水性とは?

透水性とは、人工芝が雨水などをどれだけスムーズに地面へ流せるか=水はけの良さのことです。
人工芝の裏面(基布=バッキング)には、小さな穴がたくさん空いていて、ここから雨水が下へと抜けていきます。
この「水がどれだけ早く抜けるか」が透水性であり、これが低いと、水たまりができやすくなったり、カビ・臭いの原因になることもあります。


透水性が悪いとどうなる?

  • 雨のたびに水たまりができて、なかなか乾かない
  • 足元がいつもジメジメして、不快
  • カビや苔が生えやすく、衛生的にもNG
  • ペットの排せつ後の水洗いも、乾くまでに時間がかかる

特にご家庭の庭やペットスペース、ベランダなどでは、透水性の高い人工芝を選ぶことで日常的なストレスがぐっと減ります。


人工芝の透水性はどうやって確認する?

人工芝のカタログや製品仕様書を見ると、透水性について以下のような表記がされていることがあります:

  • 透水孔付き/ドレインホールあり
  • 透水性:60リットル/分/㎡
  • 水はけ性能:あり(○○mm/h) など

また、裏面を見ると小さな穴が整列しているのが分かるはずです。
プロが扱う製品では、裏面全面に穴が均等に空いていることが多く、水の抜けもスムーズです。


透水性を活かすには「下地」が超重要

ここが実は一番のポイントです。
いくら透水性の高い人工芝を選んでも、地面がコンクリートで勾配もなければ水は流れません。
逆に、下地がきちんと整備されていれば、多少透水性が劣る人工芝でも水はけの問題は起きにくいです。

プロの施工では、以下のような下地処理を行います

  • 砕石・路盤材で透水層をつくる
  • 適切な勾配をとって排水口へ流す
  • コンクリートの場合は排水ルートの確保 or 水勾配を調整

使用場所別:透水性の重要度

使用場所透水性の重要度理由
一戸建ての庭★★★★★雨水が多く、長時間の滞留を防ぐため
ベランダ・屋上★★★★☆排水口が詰まると水たまりになりやすい
ドッグラン★★★★★ペットのおしっこ処理のために必須
室内・事務所★☆☆☆☆雨がかからないためあまり重視しない

プロからのアドバイス

透水性は「芝そのもの」だけではなく、“下地とのセット”で考えることが大切です。
お客様の中でも「人工芝を敷いたのに雨の日にぐちゃぐちゃ…」というご相談は、ほとんどが下地の問題に起因しています。

現場ごとに透水ルートをしっかり設計し、水の流れも考慮した施工を行うことが重要です


まとめ 〜透水性について〜

  • 透水性=人工芝の水はけ性能
  • 水はけが悪いと、ぬかるみ・カビ・臭いなどの原因に
  • 透水性の高い人工芝 + きちんとした下地施工 が最強の組み合わせ!

「雨が多い地域だけど人工芝は大丈夫?」
「コンクリートの上に敷きたいけど水たまりが心配…」
そんな方は、ぜひお気軽にご相談ください。現場の状況に合わせた最適な透水設計と人工芝選びを、プロの目線でご提案いたします!

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7. バッキングって何?


バッキングとは、簡単に言うと、人工芝の裏側の土台部分のことです。
芝の葉(パイル)が縫い付けられているベースであり、これがあるから人工芝は形を保ち、しっかり地面に固定されます。

人工芝の品質を見極めるうえで、「芝の葉(パイル)」だけでなく、このバッキングの構造や素材をチェックすることが大切です。

でも、このバッキング、実は人工芝の耐久性・水はけ・仕上がりの良さに直結する、ものすごく重要な部分なんです。

バッキングの役割って?

バッキングには大きく3つの役割があります。

  1. 芝を固定する
     → 芝の葉が抜けず、長く使えるためには、しっかりとした接着が必要です。
  2. 水はけを良くする
     → 雨が降っても水がたまらないよう、バッキングには「水抜き穴」が空いています。これがないとカビや劣化の原因に。
  3. 地面との接着面になる
     → 人工芝を地面に接着する際、このバッキングがしっかりしていないと、うまく固定できず、浮いたりズレたりします。

バッキングの質が悪いとどうなる?

  • 芝がすぐに抜ける
  • 雨のあと水がたまりやすい
  • 接着が弱くて浮いてくる

こういった問題が起きると、せっかくの人工芝が数年で台無しになってしまいます。
見た目が良くても、バッキングの質が悪いと、全体の耐久性が大きく落ちるんです。


まとめ 〜バッキングについて〜

私が施工の現場でよくお客様にお伝えしているのは、
「人工芝は、見た目だけでなく“裏側”のバッキングも要チェックですよ!」ということ。

気になる人工芝があれば、ぜひ販売店や施工業者にこう聞いてみてください。
「この人工芝、バッキングはどうなっていますか?」

しっかり答えてくれる業者であれば、信頼できる証拠です。

8. 充填材(Infill)とは?

まず、簡単にご説明すると、充填材とは人工芝の上からまく砂やゴムチップなどの素材のことです。
芝の間に詰めて使うことで、以下のような効果があります。

  • 芝が立ちやすくなる
  • クッション性が上がる
  • 紫外線や熱の影響を軽減できる
  • 芝の耐久性が上がる

特にスポーツグラウンドやドッグランなど、ハードに使う場所では欠かせない存在なんです。


一般家庭の庭では「必須ではありません」

では、一般家庭の庭の場合はどうなのか?

私の経験から言えば、「多くのご家庭では、充填材は”必須ではない”です。」

なぜなら、家庭用の人工芝は近年どんどん高性能になっており、
充填材なしでも十分なクッション性・見た目・耐久性が得られる商品がたくさん出ています。

特に以下のような使い方であれば、充填材なしでまったく問題ありません。

  • 子どもが軽く遊ぶ程度
  • ペットがあまり激しく動かない
  • 庭の見た目を整えることがメイン
  • 年に1〜2回のメンテナンスができる

つまり、「景観+日常的な軽い利用」が目的なら、高密度タイプのノンインフィル(充鎮剤なし)人工芝で十分満足できます。


充填材があるとより良いケースもある

一方で、以下のようなケースでは、充填材をプラスすることで仕上がりがさらに安定し、快適になることがあります。

使い方充填材を入れると良い理由
子どもが毎日のように走り回る芝が寝にくくなり、転倒時のクッションにもなる
大型犬がいる芝の抜け防止・消臭対策として効果的
日当たりが強く、夏場の温度が気になる表面温度の上昇を抑える冷却素材もある
芝の立ち上がりを長くキープしたい根元を押さえて、美しい外観を維持できる

私の現場での対応

実際、私たちの施工でも、お客様の使い方やご希望に合わせて次のようにご提案しています。

  • あまり人が通らない庭 → 高密度のノンインフィル芝で十分
  • お子さんが走り回るスペース → 珪砂などを軽く充填
  • 犬の排泄がある場所 → 消臭タイプの充填材を併用

つまり、「一律で必要か不要か」ではなく、“使い方に応じて柔軟に選ぶ”というのがベストなんです。


まとめ 〜充填材について〜

充填材は確かに人工芝をより快適に、長持ちさせるための工夫のひとつですが、
一般家庭の庭で“必ず入れなければいけない”というものではありません。

「施工費を抑えたい」
「できるだけ手間をかけたくない」
「見た目を整えるだけで十分」

と言った場合は、なくても十分OKです。

ただし、

  • よく使う場所
  • 芝の立ち上がりをしっかり保ちたい場所
  • ペットやお子さんが走るスペース

などがある場合は、部分的に充填材を取り入れるだけでも効果的ですよ。


もし「うちの場合はどうだろう?」と迷われたら、ぜひお気軽にご相談ください。
実際の使用目的や設置場所を伺った上で、充填材の有無・種類を含めて、最適なご提案をさせていただきます!


9. 芝目の向きと施工のコツ

続いては、芝目の向きについて。


一見すると地味なポイントかもしれませんが、実はこの芝目の向き、「仕上がりの見た目」を大きく左右する超重要ポイントなんです。

これから人工芝を検討しているご家庭には、ぜひ読んでいただきたい内容です。


芝目ってなに?どういう向きがあるの?

人工芝には、「芝目」=芝の倒れる方向があります。

人工芝は工場で製造されるときに、芝糸が一定方向に縫い込まれる構造になっているため、必ず芝が倒れる向きが存在するんですね。


なぜ芝目の向きが重要なのか?

理由はシンプルです。

見る方向によって、人工芝の「色・質感・美しさ」が大きく変わるから。

例えば、芝目に逆らって見ると芝がふんわり立ち上がって見えるため、とても自然で明るく、リアルな芝生に近づきます。

逆に、芝目に沿って見ると、ペタッと平坦に見えてしまい、「人工的」な印象を与えることも。

つまり、どの方向から庭を見るのか?によって、芝目をどの向きにするかを決めるのがとても大切なんです。


一般家庭での「芝目の向き」のおすすめは?

10年の施工経験から、私がいつもご家庭におすすめしている芝目の向きは──

見る側に向かって芝目が倒れるように敷くです!

つまり、

  • リビングの窓から庭をよく見るなら → 家に向かって芝目を倒す
  • 道路や玄関から見せたいなら → そちらに芝目を向ける

こうすると、家族や来客が人工芝を見るときに、明るく、ふわっと自然に見えるんです。


よくある注意点:芝目がバラバラだと…

複数枚の人工芝を組み合わせるときに芝目の方向がバラバラだと、不自然な見た目になります。

▼こんなトラブルが起きがち

  • 一部だけテカって見える
  • つなぎ目が目立つ
  • 方向感がバラバラでチグハグな印象に

なので、施工する際は「芝目を必ず揃える」ことが鉄則です。



芝目を意識して施工するだけで満足度アップ!

DIYで施工される方も増えていますが、「芝目なんて気にしてなかった…」という方、意外と多いです。

せっかく手間をかけるなら、ほんの少しの工夫で、グッと自然な仕上がりにできますよ!

もちろん、私たちプロにお任せいただければ、現地調査の段階で「一番美しく見える芝目の方向」をご提案させていただきますので、安心してご相談ください。


10. 防炎性能(Flame Retardant)について

防炎性能とは簡単に言うと、「火がつきにくく、万が一着火しても燃え広がらない性能」のことです。

人工芝に限らず、実は、防炎カーテンやカーペットなどでもおなじみなんです。
人工芝の場合は、樹脂に防炎剤を練り込むことで、火に強い性質を持たせています。

特に、公共施設やイベント会場などでは「防炎性能付きの人工芝」であることが求められることが多く、日本防炎協会の認定マークがついた製品もあります。


一般家庭の庭で「必須」ではない

本題です。

結論から言うと、一般家庭の庭であれば、防炎性能は必須ではありません。

なぜかというと──

  • 普通に生活する上で、庭で火を使う機会は限られる
  • 最近の人工芝は多くが「自己消火性(=燃え広がらない)」を持っている

つまり、「火がつかない」わけではないですが、燃え続けない=大事にはなりにくいというのが実際のところです。


どんなときに防炎性能が“あると安心”?

とはいえ、以下のようなご家庭では「防炎性能付きの人工芝」を選んでおくと安心です。

  • バーベキューや焚き火を庭でするご家庭
  • タバコを吸う家族がいる
  • 住宅が密集している地域
  • 小さなお子さんがいて、安全面を重視したい

最近の人工芝は“ほとんどが自己消火性”

現在主流となっている高品質な人工芝の多くは、「自己消火性あり」=火がついても燃え広がらない性質を持っています。

そのため、防炎認定まではついていなくても、

  • 煙草を落としても焦げる程度
  • 風に煽られても、芝全体が燃え尽きることはほぼない

といった、ある程度の安全性は確保されています。


私たちが家庭用に施工する際の考え方

10年以上、さまざまなご家庭のお庭に人工芝を敷いてきましたが、以下のような対応をしています

ご家庭の利用状況防炎性能の扱い
飾り・景観用メイン特に必要なし(自己消火性のある芝を選択)
バーベキューなどを頻繁に行う防炎機能付きの人工芝をおすすめ
狭小住宅・密集地リスク軽減の意味で防炎素材を推奨

まとめ 〜防炎機能について〜

人工芝の防炎性能は、あくまで「万が一のときに備えるための安全機能」です。

  • 普段は火を使わない → 基本的には不要
  • 火を使う予定がある → あれば安心

こんなふうに考えていただければOKです。

大切なのは、「どういう使い方をするか」。
それに合わせて、過剰にならず、でも安全性はしっかり確保できる商品を選ぶのがベストです。


本記事の総括〜専門用語を理解すれば、人工芝選びは失敗しない

人工芝の専門用語は、一見むずかしく感じるかもしれません。
でも、基本的な用語を理解すれば、どんな製品を選ぶべきかが自然と見えてきます。

おさらい

用語意味ポイント
パイル芝の葉の部分見た目と質感に直結
パイル高芝の長さ30〜35mmが人気
密度パイルの詰まり具合高いほど高級感
Dtex繊維の太さ数字が大きいほど耐久性◎
UV加工色あせ防止屋外なら必須
透水性水の抜けやすさ雨が多い地域では重要
バッキング裏側の構造剥がれ防止に関係
充填材砂やゴム家庭用では基本不要
芝目パイルの向き見た目に影響
防炎性能火に強い加工BBQする人は要チェック

「何を買えばいいかわからない」と悩んでいる方も、専門用語を知ることで自信を持って人工芝を選べるようになります。

もし、もっと詳しく知りたいことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。現場経験豊富なプロとして、あなたのお庭づくりを全力でサポートします!

最後に、SHIBAOがこれまでの経験で一押しする〜リアリーターフ〜をご紹介

人工芝選びで迷ったら、まずは品質とリアルさで評判の「リアリーターフ」をチェックしてみてください。

今日、私が紹介した全ての基準をクリアしています。


私たち施工業者の間でも「扱いやすさ」と「耐久性」で非常に人気の高く、これまでの私の経験でも最高に信頼が厚い商品です!

⇩⇩⇩実際のリアリーターフの詳細はこちらからご覧いただけます⇩⇩⇩


それでは、すてきな庭ライフを楽しんでください!!!

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