こんにちは。
人工芝施工会社を10年運営している代表のSHIBAOです。
私はこれまで数百件のお庭に人工芝を施工してきました。
その中で、お客様から必ずといっていいほど聞かれる質問があります。
「人工芝を敷いた庭で、バーベキューはできますか?」

インターネットで調べると「人工芝の上ではバーベキューできません」「火事になります」という言葉がよく出てきます。
そのせいで、「せっかく庭をきれいにしたいけど、バーベキューができないならやめようかな」と悩んでしまう方も多いです。
でも、ここでハッキリお伝えします。
人工芝の上でのバーベキューは“やり方次第”で楽しめます。
ただし、何も考えずに炭火を人工芝の上で使うと確実に焦げてしまうのも事実です。
この記事では、私の体験談も交えながら、「人工芝とバーベキューはどう付き合うべきか」をわかりやすくお伝えします。
最後まで読めば、人工芝DIYを検討しているあなたの不安がきっとなくなるはずです。

第1章 人工芝は本当に熱や火に弱いのか?
まず知っておいてほしいのは、人工芝の素材です。
ほとんどの人工芝は「ポリエチレン」や「ポリプロピレン」といったプラスチックでできています。
プラスチックなので、火や高温に弱く、火の粉が落ちると焦げ跡や溶け跡が残ります。
では、天然芝と人工芝を比べてみましょう。
特徴 | 天然芝 | 人工芝 |
火への強さ | 枯れていなければ強い。火の粉が落ちても燃え広がりにくい | 火の粉で溶けたり焦げることがある |
手入れ | 水やり・雑草抜きが必要 | 手入れがほぼ不要 |
夏の暑さ | 比較的涼しい | 太陽光を吸収しやすく、素材によって熱くなりやすい |
つまり人工芝は「火に強くはない」が、「燃え広がる心配はほとんどない」という性質を持っています。
危ないのは、人工芝が焦げて見た目が悪くなることです。火事になるわけではありません。
火事にならない理由
人工芝が「燃え広がらない」理由は、素材の構造にあります。
プラスチックは火があたると溶けて固まる性質があり、紙や木のように火が次々と広がることはありません。
そのため、バーベキューで火の粉が落ちても「黒い点のような跡」ができるだけです。
実際、私の施工先のお客様から「火の粉が落ちてしまった!」と慌てて連絡をいただいたことがあります。
見に行ったところ、芝の一部がカチカチに溶けて固まっていただけで、火事にはなっていませんでした。お客様も「燃え広がらなくて安心した」とホッとしていました。

第2章 SHIBAOの体験談:人工芝とバーベキュー
ここで、私自身の体験談をお話しします。
ある年の夏、友人たちが遊びに来て、庭に敷いた人工芝の上でバーベキューをしました。
私は人工芝のプロですが、当時は「耐火シート」を用意していませんでした。
炭火を使っていたのですが、途中で火の粉がパチッと飛んで、人工芝の上に落ちました。
その瞬間は何も起こらなかったのですが、次の日に見てみると芝の一部が黒く溶けて固まっていました。焦げ跡は直径2センチくらいでした。
人工芝そのものは燃え広がらないので火事にはなりませんでしたが、見た目はやはり気になります。
別のお客様のお宅では、「人工芝エリアの横にタイルを敷いて、その上でBBQをする」という方法をとりました。
火の粉はタイルに落ちるので人工芝は無傷。
家族で楽しそうに過ごしていました。
あるお客様は、DIYで人工芝を敷いたのですが、耐火シートを買わずに七輪を直置きしてしまいました。結果、芝が丸く10センチほど溶けてしまい、修復のために部分張り替えを依頼されました。
このような事例からもわかるように、人工芝とBBQは両立できるけれど、準備を怠ると確実に後悔するのです。

第3章 安全に人工芝の上でバーベキューを楽しむ方法
では、その「工夫」とは何か。
- 耐火シートを敷く
バーベキュー用の耐火シートを人工芝の上に敷くと、火の粉が落ちても芝を守れます。
ホームセンターやネットで安く手に入ります。 - コンロを直置きしない
七輪や焚き火台を人工芝に直接置くのはNG。必ずブロックや台を使って高さを出しましょう。 - ガス式グリルを活用する
最近人気の「ガス式コンロ」なら火の粉がほとんど出ないので、人工芝でも安心して使えます。
BBQスタイル比較表
BBQスタイル | 人工芝に与える影響 | 対策のしやすさ |
炭火(直置き) | 高温で焦げ跡が残る | NG |
炭火(耐火シート使用) | 部分的に守れるが注意必要 | △ |
ガス式コンロ | 火の粉がほぼ出ない | ◎ |
私のおすすめは「人工芝の上ではガス式」「炭火はタイルや砂利エリアで」という組み合わせです。
これなら安心して楽しめます。

第4章 DIYで人工芝を敷く前に知っておきたいポイント
人工芝を自分で敷こうと思っている方に、ここで大事なポイントをお伝えします。
1. 芝丈の選び方
バーベキューを想定するなら、焦げても目立ちにくい芝丈を選びましょう。
私のおすすめは 25〜30mm。
短すぎると硬い印象になり、長すぎると焦げ跡が目立ちます。

2. BBQスペースのゾーニング
お庭全体を人工芝にするのではなく、一部を「タイル」「砂利」「ウッドデッキ」にして、そこをバーベキュー専用エリアにするのも有効です。
私はこれまでのお客様に「庭をゾーンに分ける」提案をしてきました。
結果的に、人工芝エリアは子どもの遊び場やリラックススペース、タイルエリアはバーベキューという使い分けで、とても満足いただいています。

3. 人工芝の焦げ跡は直せるのか?
「もし焦げてしまったらどうしたらいいの?」という質問もよくいただきます。
小さな焦げなら、焦げた部分をハサミでカットするだけでも目立たなくなります。
少し大きい場合は、焦げた部分を四角く切り取り、新しい人工芝を貼り直せば修復可能です。
実際、私の施工先でも「5cm×5cmの部分補修」で解決できた例がたくさんあります。
焦げ跡ができるのはショックですが、完全に元通りにできる場合も多いので、過度に心配する必要はありません。

本記事の総括 〜人工芝でも工夫すればBBQは楽しめる〜
最後に内容をまとめます。
- 人工芝はプラスチックなので火に弱い。火の粉で焦げる可能性はある。
- ただし「燃え広がる」ことはなく、火事の危険はほとんどない。
- SHIBAO自身の体験談からも、工夫次第で人工芝とバーベキューは両立できる。
- 耐火シートやガス式コンロ、庭のゾーニングで安全に楽しめる。
- 焦げ跡がついても、補修できる可能性は十分ある。
庭に人工芝を敷いたら、家族や友人と過ごす時間は格別です。
「人工芝を敷いたらBBQできない」とあきらめる必要はまったくありません。
正しく準備すれば、あなたの庭は「緑のリラックス空間」でありながら、「バーベキューを楽しめるスペース」にもなるのです。

最後に、人工芝施工のプロとしての私からのメッセージです。
人工芝は、使い方次第で暮らしを豊かにしてくれる道具です。
ぜひあなたも、人工芝の庭で安心してバーベキューを楽しんでください。
それでは素敵なお庭ライフを!
SHIBAO
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