人工芝を自宅にDIY施工するための全手順(簡単解説)!〜施工会社社長が教えるリアルな成功&失敗談〜

こんにちは。
私は人工芝施工会社を10年以上運営しているSHIBAOです。
これまで300件以上の施工に携わってきましたが、最近では「自分で人工芝を敷きたい」というご家庭からの相談も増えてきました。

この記事では、私が実際にお客様と接してきた中で得たDIY施工の現実的な成功例・失敗例も交えながら、「人工芝を自宅で施工する手順」を丁寧に解説します。

この記事を読み終わる頃には、人工芝施工の不安やお悩みが解消されること間違いありません。

目次

STEP 1:施工前に確認しておくべきこと

人工芝施工は、ただ「芝を敷くだけ」ではありません。最初に、地面の状態や使い方の目的を明確にすることが大切です。

▼ チェックポイントの実例

  • 面積
    たとえば「幅4m × 奥行5m」なら20㎡。
    人工芝はロールで販売されていることが多い。
  • 勾配(こうばい)
    排水のためにわずかでも傾斜があるのが理想です。
    目視でも確認できますが、ボールなどを転がして動くかでも簡易チェックをおすすめ。
  • 使い方
    子どもが遊ぶ?
    ペットが走る?
    、、、それによって芝のクッション性や固定方法も変わります。

私の施工経験で印象深いのは、「バーベキューもしたいし、子どもも遊ばせたい」という希望で施工したご家庭。結果として、防炎性能付きの人工芝を選び、水はけ重視で傾斜を強めに設計しました。使い方を明確にすると、施工の精度がグッと上がります。

STEP 2:道具・材料の準備

人工芝の施工に必要な道具は、すべて、通販サイトや、ホームセンターやネットで購入できます。

▼ SHIBAOの道具リスト

  • 軍手・カッター(地味に消耗します。予備も用意を)
  • 転圧用ローラー(借りるのもアリ/足で踏み固めるなら厚板を用意)
  • 防草シート(織布タイプが耐久性高め)
  • 固定ピン(U字型ピン、長さ15〜20cm程度)
  • ジョイントテープ(継ぎ目の接合に必須)
  • メジャーマスキングテープ(芝目の向きを確認するのに便利)

人工芝をご自身でDIYする際に必要な道具に関する完全解説はこちらをご覧ください!!!

STEP 3:地面を整える「整地作業」

施工現場で私が最も時間をかけるのがこの整地作業です。
ここが雑だと、芝が浮く・波打つ・雑草が生えるなど、後悔ポイントが増えてしまいます。

▼ ざっくり、整地の流れ

  1. 雑草除去
    草むしりだけでなく、スコップで根まで掘り返します。
    私は必ず除草剤を1回散布してから整地します。
  2. 傾斜の設計
    庭の一部に低い場所がある場合、土を足して水平に近づけるか、わざと傾けて水はけをよくする設計にします。
  3. 転圧作業
    整地後に転圧機を使って地面を固めることで、ガラっと締まりが出ます。
    ない場合は厚い板+ジャンプで代用も可。

あるDIYユーザーの例では、「芝の波打ちが目立って見栄えが悪い」と連絡が来ました。
確認したところ、整地せずに芝を直接敷いていたのです。
整地は“仕込み”のようなもので、手をを抜かず、じっくりと時間をかけて十分なものにしてから次のSTEPに移りましょう。

STEP 4:防草シートの設置

人工芝は雑草対策としても人気ですが、防草シートを敷かないとほぼ意味がありません。

▼ 防草シートのポイント

  • 重ね幅は10cm以上
  • ピンは50cm間隔+重ね部分に多めに
  • 壁際など、隙間ができる場所に特に注意

防草シートを敷かずに1年後にツクシが突き破って生えていたと相談をいただいたことがあります。

お庭に人工芝を施工する際は、この一手間を怠らずに、必ず防草シートを敷いてから人工芝の施工をするようにしてください。

STEP 5:人工芝を敷く・カットする(芝目の方向がすべてを決める)

芝を敷く際に**最も気にすべきは“芝目の方向”**です。これが揃っているかどうかで、庭の見た目はプロ並みにも素人感満載にもなります。

▼ 施工の工夫例

  • 最初に1枚だけ仮置きして日差しの角度・家との相性を確認
  • 芝を2枚以上敷く場合は重ねてカットし、ジョイントテープで接着
  • 壁際・植栽まわりはカッターで細かく調整

私は現場で、仮置き→離れて確認→微調整を何度も繰り返します。DIYでも、最初の1mを慎重に敷くことが、その先の仕上がりを決めるので、ここは時間を惜しまないでください。

STEP 6:固定ピンでしっかり留める

敷き終わった人工芝は、ピンで固定することで一体感と耐久性が生まれます。

▼ 実際の固定本数の目安

  • 1㎡あたり:5本程度(目安)
  • 端は20〜30cm間隔
  • 継ぎ目や出入り口付近はピン多めに(人がよく通る場所)

DIY施工された方の中で「風でめくれた」「子どもが走るとズレた」という声の多くは、ピンが不足しているケースがほとんどです。
完成後に「やっぱりもう一周ピンを追加しよう」となる方も多いので、最初から多めに買っておくのが得策です。

本記事のまとめ 〜SHIBAOからのリアルなアドバイス〜

人工芝のDIY施工は、誰にでもできるが、誰でもキレイにできるわけではない、というのが私の正直な感想です。

でも、ポイントを押さえれば成功率はグンと上がります。

▼ 成功の3つのカギ

  1. 整地に手間をかける(ここが9割)
  2. 芝目の方向を意識する(見栄えに直結)
  3. 完璧を求めすぎない(多少のズレも味になる)

特に初めての方には、まずは玄関横など小さな面積でテスト施工をしてみることをオススメします。
経験が自信になり、その後の施工にも大きく役立ちます。

人工芝のある庭は、見た目だけでなく、子どもの笑顔・ペットのリラックス・家族との会話をも生んでくれます。
この記事が、そんな空間づくりの一歩になれば嬉しいです。

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