こんにちは。
人工芝施工会社を10年運営している代表のSHIBAOです。
私はこの10年間で、一般家庭の庭から幼稚園、商業施設、ベランダ等、300件以上の人工芝施工をしてきました。

その中でよく聞かれるのが「人工芝って本当に大丈夫なの?」「後で失敗しない?」という声です。
たしかに、人工芝は見た目もきれいで手入れも楽そうに見える一方で、初めての人にとっては不安だらけだと思います。
今回の記事では、私がこれまでにお客様から最も多く受けた質問を10個まとめて、プロの立場から丁寧に答えていきます。
できるだけわかりやすく説明しますので、人工芝を検討している方の参考になるはずです。
質問TOP10 〜人工芝に対する不安や疑問〜
Q1. 人工芝はどのくらい長持ちするの?
人工芝の寿命は、製品や施工の仕方によって違いますが、高品質な人口芝においては7〜10年が目安です。
しっかりした下地処理をして施工された人工芝は、見た目も機能も長く持ちます。
私の経験では、きちんと施工した庭では10年経ってもまだ緑がきれいに残っていました。
逆に、安い人工芝を買ってそのまま敷いただけの場合、3年ほどで毛が寝てしまったり色が薄くなったりしていました。
「長持ちさせたいなら、最初の準備が大切」これは私が必ず伝えていることです。

Q2. 雨の日や水はけは大丈夫?
人工芝は基本的に水に強く、雨で傷むことはありません。
ただし、水はけは下地次第です。
地面をしっかり固めずに人工芝を敷いてしまうと、雨のあとに水たまりができることがあります。
実際に、以前DIYで施工された複数のお客様から「雨が降ると庭が池みたいになる」と相談を受けることがあります。
確認すると、多くは下地を整地していなかった、または整地が甘かったのが原因です。
つまり、人工芝自体は問題ありませんが、「下地処理をどこまで丁寧にするか」で大きく差が出ます。

Q3. 夏は熱くなりすぎない?
「人工芝は夏に熱くなる」と心配される方は多いです。
実際に温度を測ってみると、真夏の直射日光の下ではかなり熱くなります。
ただ、これは人工芝に限った話ではなく、天然芝やコンクリート、ウッドデッキでも同じです。
比較すると、人工芝はコンクリートよりはマシなことが多いです。
真夏の表面温度の目安(直射日光の場合)
素材 | 表面温度の目安 | 感じ方 |
コンクリート | 55~60℃ | 裸足では危険 |
人工芝 | 45~55℃ | 少し熱いが水をまけば下がる |
天然芝 | 35~40℃ | 比較的快適 |

Q4. ペットを飼っていても大丈夫?
犬や猫を飼っている家庭からは「おしっこや臭いが心配」という相談をよく受けます。
結論としては大丈夫です。
人工芝は水を通すので、ペットがトイレをしても水で流せば問題ありません。
ただし、定期的に水をかけて洗い流すことをおすすめします。
私のお客様の中には、芝の上で犬が走り回っているご家庭も多いですが、トラブルはほとんどありません。
ある方は「犬の足が泥で汚れなくなって、室内もきれいになった」と喜んでいました。

Q5. 雑草は生えてこない?
人工芝を敷けば、雑草はほとんど生えなくなります。
ただし、「完全ゼロ」ではありません。
隙間やつなぎ目から、少しだけ草が顔を出すこともあります。
防草シートをきちんと敷けば、草取りの手間は大幅に減ります。
私の自宅の庭も人工芝を敷いてから数年経ちますが、草取りは年に数回、ほんの数本抜くだけで済んでいます。
天然芝のころと比べると天と地の差です。

Q6. DIYでも本当にできる?
DIYでも可能です。
最近はDIYで人工芝を施工する方もかなり増えている印象です。
ポイントは「整地作業」をどこまで丁寧にできるか。
人工芝はただ広げて敷くだけではなく、ざっくり以下のような流れになります。
- 地面を掘り、土をならす
- 砂を入れて転圧(固める)
- 防草シートを敷く
- 人工芝を広げる
- 芝を固定する(ピン打ち、接着テープなど)
この手順をきちんと行えば、DIYでもきれいに仕上がります。
実際、私がアドバイスしたお客様で「家族で休日に作業して、思った以上にきれいにできた」喜ばれた方が多数いらっしゃいます。

Q7. 費用はどのくらいかかる?
これは多くの人が気になる点です。
費用は「DIYか業者依頼か」で大きく変わります。
ざっくり比較 DIYと業者依頼の費用目安(10㎡あたり)
方法 | 費用の目安 | メリット | デメリット |
DIY施工 | 3~6万円 | 費用が安い/達成感あり | 下地処理が甘いと失敗しやすい |
業者依頼 | 8~15万円 | 仕上がりがきれい/保証あり | 費用が高い |
「安さ重視ならDIY」「確実さ重視なら業者依頼」という選び方がおすすめです。

Q8. メンテナンスは大変?
人工芝は、天然芝のように水や肥料を与える必要がありません。
基本的には落ち葉をほうきで掃く/ホースで水をかける程度です。
多くのお客様から「天然芝のころは毎週草刈りしていたのに、今は月に1回落ち葉を掃くだけ」と喜んで頂いております。

Q9. 人工芝の種類はどう選ぶの?
人工芝には、芝丈(長さ)、色、クッション性など様々な種類があります。
芝丈ごとの比較
芝丈の長さ | 見た目の特徴 | 向いている用途 |
25mm | スッキリ短め | ベランダやドッグラン |
30mm | 自然な見た目 | 庭や子供の遊び場 |
35mm以上 | フワフワ感 | 見た目の高級感を重視する庭 |
私がよくおすすめするのは25〜30mmです。
自然に見えて、掃除もしやすく、バランスがいいからです。

Q10. 失敗しないためのコツは?
最後に、人工芝DIYでよくある失敗と、その防ぎ方をお伝えします。
- 下地を固めなかった → 雨でデコボコになる
- 芝目の方向をそろえなかった → 見た目がバラバラ
- 継ぎ目の処理が甘かった → 隙間が目立つ
逆に言えば、この3つを気をつければ、大きな失敗は防げます。

本記事の総括 〜人工芝は準備すれば不安なし〜
ここまで、人工芝についてよくある質問10個を取り上げました。
- 寿命は7〜10年
- 雨やペットにも強い
- 夏は熱くなるが対策可能
- DIYも可能、でも下地処理が大切
- 費用はDIYなら安く、業者依頼なら安心
人工芝は正しく選び、正しく敷けば、庭をきれいに保ち、手入れの負担をぐっと減らしてくれます。
私自身、自宅の庭に人工芝を敷いてから「草刈りや泥汚れから解放された」と実感しています。
これからDIYに挑戦しようと思っている方も、まずは今回のQ&Aを参考に準備してみてください。
きっと不安が小さくなり、「よし、やってみよう!」という気持ちになるはずです。
それでは素敵なお庭ライフを!
SHIBAO
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