人工芝ってカビるの?10年施工してきたSHIBAOが体験談で解説

こんにちは。
人工芝施工会社を10年運営している代表のSHIBAOです。

人工芝を庭に敷きたいというお客様からよくいただく質問のひとつに

「人工芝ってカビが生えるんですか?」

というものがあります。

確かにネットで「人工芝 カビ」と検索すると、「カビが生えて汚くなった」「臭いが気になる」という口コミが出てきます。
これを見て不安になり、購入をためらっている方も多いでしょう。

私自身、実際に施工を行ってきた中で「人工芝にカビが出たケース」を目にしたことはあります。
しかし、それはごく限られた条件で起きるものです。
逆に言えば、施工前の準備やちょっとした日常のお手入れで、カビの発生はほとんど防ぐことができます。

この記事では、プロの目から見た「人工芝にカビが生える原因」と「防ぐための方法」、さらに「DIYでできる施工の工夫」について、私の体験談を交えてわかりやすくお伝えしていきます。

目次

第1章 人工芝にカビが生える原因とは?

まずは、なぜ人工芝にカビが生えてしまうのかを知っておきましょう。

人工芝そのものは「プラスチック」でできているので、芝の葉っぱ部分に直接カビが生えることはほとんどありません。
ではどこに生えるのか?答えは「人工芝の裏面」や「人工芝の下にたまったゴミや泥」です。

主な原因はこの3つです

  1. 水はけが悪い
    雨が降ったあとに水がたまる場所では、湿気がこもりやすくなります。
    ジメジメした状態が長く続くと、カビが発生します。
  2. 落ち葉や土がたまる
    庭に木があると落ち葉が人工芝の上に落ちます。
    それが雨でぬれて分解すると、カビのエサになってしまいます。
  3. 風通しが悪い
    北側の庭や建物の陰になっている場所では、湿った空気がこもりがちです。
    乾きにくいのでカビが発生しやすくなります。

実際に私の施工現場でも、日当たりが悪い北側の庭で「梅雨の時期に人工芝の裏にカビが出た」という例がありました。

第2章 私の体験談:カビに悩んだお客様と解決方法

ここで、実際にあった事例を紹介します。

あるお客様の庭は、北側で日当たりが悪く、梅雨から夏にかけて湿気がたまりやすい環境でした。
施工から2年ほど経った頃に、「人工芝の裏が黒くなってきた」と相談を受けました。
確認すると、確かに一部にカビが生えていました。

原因は「排水用の砕石(じゃり)が少なく、水が地面にたまりやすかったこと」と「落ち葉を掃除していなかったこと」でした。

そこで私は、人工芝を一度はがし、砕石を追加して水はけをよくしました。
また、人工芝を再設置する前に高圧洗浄機で裏面をきれいに洗浄しました。
その後は、定期的に落ち葉を掃くようお客様にお願いしました。

それから5年以上経ちますが、同じ場所でカビは再発していません。
このように、カビは「発生条件がそろった時だけ出る」ものだということを、私は実体験から学びました。

第3章 カビが心配な人におすすめの人工芝の選び方

人工芝にもいろいろな種類があります。
カビが気になる人は、選ぶときに次のポイントをチェックしましょう。

人工芝選びのポイント

  • 裏面がしっかり水を通すかどうか(透水性のあるものを選ぶ)
  • パイルの長さ(短めは乾きやすく、長めはふわふわ感があるが乾きにくい)
  • 防カビ加工の有無

ここで、わかりやすいように比較表を作ってみました。

項目安価な人工芝高品質・防カビ人工芝
価格低い(1㎡あたり1,000円〜)高め(1㎡あたり3,000円〜)
耐久年数3~5年程度8~10年以上
水はけ性能低いことが多い裏面に透水穴が多く排水性が高い
カビリスク高めかなり低い
見た目すぐに色あせる場合あり自然でリアルな質感

私の経験では、安い人工芝を選んで後悔する方が多いです。
長く安心して使いたいなら、防カビ加工がある高品質の人工芝をおすすめします。

第4章 DIYでできるカビ対策の施工ポイント

DIYで人工芝を敷くときも、ちょっとした工夫でカビを防げます。

施工前の工夫

  • 庭に水がたまりやすい場所は、砕石や砂をしっかり入れて排水をよくする
  • わずかでもいいので傾斜をつけて水が流れるようにする
  • 防草シートを敷いて土が人工芝に直接つかないようにする

施工後のお手入れ

  • 月に1回はほうきで落ち葉を掃く
  • 泥やホコリがたまったら水で流す
  • どうしても湿気が気になる部分は、人工芝を少し持ち上げて風を通す

これだけで、カビのリスクは大幅に減ります。

第5章 プロとDIYどちらを選ぶ?判断の目安

人工芝を敷くとき、「DIYにするかプロに頼むか」で迷う方も多いです。

DIYのメリット

  • 費用を抑えられる
  • 自分のペースで作業できる

DIYのデメリット

  • 下地作りを間違えると水はけが悪くなる
  • 重労働になるので体力が必要

プロ施工のメリット

  • 経験があるのでカビ対策も含めて安心
  • 庭の形に合わせたきれいな仕上がりになる

プロ施工のデメリット

  • 費用がかかる(DIYの2〜3倍)

私SHIBAOの立場から言うと、「庭の一部だけ」「小さいスペース」ならDIYでも十分可能です。
ただし「広い庭」や「水はけが悪い土地」はプロに任せた方が失敗がありません。

本記事の総括 〜カビを恐れずに人工芝を楽しもう

ここまでお伝えしたように、人工芝にカビが生えることはあります。
しかし、それは「水はけが悪い」「落ち葉を放置する」といった条件が重なったときだけです。

私が10年間施工してきた経験では、きちんと施工とお手入れをしているお客様の庭で、カビが大きな問題になったことはほとんどありません。

人工芝は、手間がかからず、一年中きれいな緑を楽しめる最高のアイテムです。
ぜひ正しい知識を持って、安心して取り入れていただければと思います。

それでは素敵なお庭ライフを!!!

SHIBAO

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